この本面白かったです!

フラノマルシェの奇跡

東京出張の往復の新幹線の中で一気に読み終えてしまいました。
なかなか面白かったです。

オッチャンが娘から富良野は観光地はいいけど街中はつまらないという話を聞かされ、悔しい思いをしたことから始まり、いつのまにか大仕事に巻き込まれ、こりゃ無理だろうという大問題を乗り越えて目的を達成する物語です。

その中で、一貫して富良野に来る200万人の観光客を街中に誘導するといい続け、その一部を誘導することに成功します。

物語としてとても面白いです。

ただ、まちづくりに参考となるかというと、
やり方は参考になりますが、内容はイマイチでした。
真似する必要も無いなぁという感じです。

観光客が通り過ぎる道の駅ではなくて、街を回遊する起点となる施設にしたいと何度も言ってましたが、
そのためにレストランを作らなかった以上の工夫が語られませんでした。
テナントも魅力的に思えませんでした。

それでも何十万人が訪れて、周りの飲食店でも売り上げが増えた言っているのだから成功なんだと思います。

もしかしたら、オンリーワンの魅力的な素材なんか必要なくて、それなりのクオリティがあれば観光客は来てくれるのかもしれません。
まあ、200万人の観光客を抱える富良野ブランドありきなのだと思います。

実はこの本を読みながらずっと思っていたことがあります。

最近は観光だ、交流人口だとよく言われます。
観光施設を作って観光客に来て貰えば満足という印象です。
でも、本当に重要なのは来てもらうことではなくてお金を落としてもらうことです。

最近は中之条町でも何億円もかけて観光施設を整備するようですが、そこでお金を使ってもらう算段はしていないようです。
まあ、来てもらえるかも大いに疑問ですが。

四万温泉と草津温泉は同じ温泉場なのでなかなか考えにくいですが、
やっぱり草津温泉には年間300万人も来ているのですから、その一割でも四万温泉に泊まってもらえると四万温泉の規模なら大躍進なんですが。
1%でもすごい嬉しいですね。

なかなか難しいですが、
視点を変えてお金を落としてもらうという視点で取り組むのも面白いと思います。

現在のように旅館が支払う給料や仕入れ、広告費が町外に流れるような構造では、いくら観光客が来ても町は潤わないかもしれません。

なので、お酒は地元のわしの屋酒店から買って欲しいというオチでした、、、、

Posted from わしの屋酒店店長

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