平成30年4月よりビールに関する法律が変わりました。
四万温泉エールは発泡酒の製造免許だったのでビールは作れなかったのですが、
今回の法律の変更で今まで発泡酒だったものの一部がビールになることになったので、
法律の改正で今まで作れたものが作れないのは困るということで、
以前の発泡酒の範囲であればビールを作ってもよくなったわけです。
今まではビールに使える原料が限られていたので、それ以外を使っちゃうとビールではなくて発泡酒になっちゃったわけです。
今後は(私のイメージですが)、量が少なければ何を使ってもビールになりそうな感じでした。
当然、まだ酒税は高いのですが、ビールを作ってみたかったので、早速作ることにしました。
レシピとしてはほとんどビールで、新しい副原料をちょびっと足す感じが一番安全な気がしていました。
なので使った経験のあるオレンジピールかコリアンダーシードを使うつもりでいたのですが、ある問題に気がつきました。
この2つは文字数が多いのです。
ラベルに原材料を表示しなければなりませんが、スペースが限られているので正直厳しかったです。
なので却下しました。
だからと言って砂糖は別の理由で使うのははばかられます。
そこで今回の法改正の解説を読んだところ、いいのがありました。
塩です。
これなら一文字だし、使えそうだということで、
ルール通り税務署さんに製造の届け出をしました。
そしたら申告した製造予定日の直前に税務署さんから電話が。
何度かかってきても緊張します。
『ビールの原料に使う塩の事です』
まさか?だって使っていいって書いてあったけど!
と思ったら、『塩というのはどんな塩ですか?』というのです。
塩って言ったら一つしかないだろうとは思ったのですが、ちゃんと使うつもりの
『わしの屋で売っている食塩の予定です』と伝えるとそれなら大丈夫です。
ビールに使える塩は食塩と規定されているので、例えば天日干しの塩とかはダメなんです、という事でした。
塩と食塩が違うなんて考えたこともなかったです。
法律をつくる人はそんなことまで考えているんですね!
日本標準商品分類の75-11の食塩だけらしいです。
それがどんなものかはGoogle先生に聞いてもわかりませんでした。
そんなわけで四万温泉エール初めてのビールは塩を使ったイングリッシュペールエールになる予定です。
塩の味は感じられないはずです。
どうせなら新しい酵母も試してみたいので製造予定日がちょっと遅れそうです。
価格も税金が高くて、手間もかかりそうなのでちょっとだけ高くなりそうです。
原材料表示も塩の1文字ではなくて、2文字の食塩にする予定です。
いやあ、そのうちビールに使う塩を四万温泉の源泉から作った塩にするというのもありかと思ってましたが、無理っぽいですね〜orz
Posted from わしの屋酒店店長
この記事を書いた人
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わしの屋酒店の店長の山田です。
わしの屋酒店の雑用全部と四万温泉エールファクトリーで地ビール(?)をつくってます。
このサイトの更新は自分でやっているので、ちょっと素人くさいですが大目に見て下さい。日々、四万温泉にお客様が来ればわしの屋酒店も儲かると思って奮闘中です。
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